戀愛實驗室
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主人公・真田宗一郎は、一代で財を成した淒腕の実業家を父に持つ、いわゆるボンボンの學生。 不況が吹きすさぶ世間を尻目に、都市部から離れた閑靜な街で何不自由のない生活を送っていた。 しかしある年の誕生日、學園の講堂を借り切っての大誕生パーティーの席上で、父がアフリカのダイヤモンド鉱山の事業に失敗し行方不明になったことを知らされ、瞬く間に一文無しへと転落する。 そんな宗一郎の前に現れたのは、學園理事長代理・真島サキ と名乗るスク水白衣のちんちくりんな女の子。 彼女は今日寢る場所も無くなった宗一郎のために、これまで世話になった宗一郎の父親に対する恩返しとして、小間使いの仕事と用務員室を與えてやると言い放つ。 父親以外に身寄りのない宗一郎は、その屈辱的な條件を呑むしか術はなく、一介の小間使いとしての生活が始まるのだった。 これまで大実業家の禦曹司としてチヤホヤされていた宗一郎も、誕生日を境に元同級生からアゴで使われる毎日で、あまりのギャップに逃げ出したくもなるが、先立つものは何も無い。 悲嘆に暮れる宗一郎の前に現れたのは、またしてもスク水白衣のちんちくりん・真島サキ。 サキは薄笑いを浮かべながら、とうとうと語りだす。 「私はSMが好きなんだ。うら若き乙女のカラダを開発していくのが好きだ。自らの肉體の変化に戸惑うその表情が好きだ。そしていつの間にかその変化を受け入れその瞳の奧底にさらなる快楽や責苦を求める暗く熱い焔が宿るのを見つけるのが好きだ。……そんな目で見るな。そう産まれて來てしまったんだから仕方ないだろう。誰だって理屈抜きで好きになってしまうものはある。スポーツが好き、花が好き、音楽が好き、そういう世間的に當たり障りのないものが好きな人たちと同じように私も自分の心の奧底の気持ちというものに気が付いてしまったんだよ。分かるだろう? そうかそうか、分かってくれるか。誤解のないように言っておくが私が好きだと言っているのは、ただ女の子を痛めつけたり無理矢理犯したりすることじゃない。技術と信頼関係に基づいた人間同士の觸れ合いなんだよ。たしかに調教開発というのも単なる変態のスケベ行為に過ぎない、という側面もある。それは認めよう。だがしかし、では誰しもがお手軽に出來るものかといえばそうじゃない。そこには確かな技術と経験の裏付けが必要だ。確かな技術と経験を身につける熱意と愛情が必要だ。裏を返せば、それはつまり正しい知識を元に………………………」 こうして、それまで調教なんて興味のなかった真田宗一郎の “晝はしがない小間使い、夜は新米ご主人様” という新たな學園生活が始まるのだった――